私たちは、小さなオレンジ色の「ロバ隊長」をチクチクと縫っています。認知症サポーターと認知症の人の両方がこれを身につけることで、認知症の人のサポートへの関心を広めることができると考えたのです。 また、商店や銀行、駅などにも配りたいと思っています。認知症の人に「ロバ隊長がたくさんいるから安心」と思ってもらえる町にしていきたいと思います。 ロバ隊長とは 厚生労働省が2006年より全国的に推進してきた「認知症サポーターキャラバン」のシンボルキャラクターです。 2006年.厚生労働省は、認知症への偏見を取り除き、正しい知識を身につけた「認知症サポーター」を100万人養成することを目標として、「認知症サポーター100万人キャラバン」というキャンペーンを推し進めていく方針を打ち出しました 。以来、全国の自治体が、地域の住民組織・企業・学校を対象として「認知症サポーター養成講座」を実施しています。 このキャンペーンには、「認知症になっても安心して暮らせるまち」が市民の手によってつくりだされることが期待されています。そして「ロバ隊長」には、「認知症サポーターキャラバン」を、ロバのように、急がず、しかし一歩一歩着実に進めていく、という意味があります。